日本における保育園の誕生―子どもたちの貧困に挑んだ人びと―

  • 販売価格 3,520円(本体3,200円、税320円)

    日本における保育園の誕生―子どもたちの貧困に挑んだ人びと―
    (にほんにおけるほいくえんのたんじょう:こどもたちのひんこんにいどんだひとびと)
    著者:宍戸健夫 著
    出版社:新読書社
    出版年:2014/8/8
    ISBN:978-4-7880-1180-9
    判型:A5判並製


    本書は明治のはじめの幼稚園の誕生から、大正期に公立保育園が設立されるまでの日本の保育園(保育所、託児所)保育の展開を貴重な資料と共にあきらかにしようとしたものである。その中で本書の特徴は、当時あった貧困をはじめとする社会問題を個人的な篤志家の支援で解決するのではなく、社会全体の協同的な力で解決していこうとする「社会連帯思想」が生まれてきたところに着眼している点である。そして子どもの「養育」や「教育」が「子どもの権利」として認識されなければならないことを意味すると説く点にある。そのことは、「待機児童」が多数生まれている今の社会問題を考えるに重要な示唆をあたえてくれる。

    ・第52回(平成28年度)日本保育学会保育学文献賞 受賞