もう一人の奇跡の人〜「オリガ・I・スコロホードワ」の生涯〜

販売価格 2,750円(本体2,500円、税250円)

(もうひとりのきせきのひと:おりがIすころほーどわのしょうがい)
著者:広瀬信雄 編著
千明弘美, 宮井清香 著
出版社:新読書社
出版年:2012
ISBN:978-4-7880-0056-8
判型:四六判上製

20世紀を生きぬいた盲ろうの女性の物語。一人の人間として生きる姿に感動する。

これは20世紀を生きぬいた、ある女性の物語です。その人は、ソビエトのヘレン・ケラーと呼ばれる、オリガ・イワーノヴナ・スコロホードワ(1911‐1982)です。アメリカのヘレン・ケラーに、盲ろうという世界から扉を開いたアニー・サリヴァン先生がいたように、オリガには、イワン・アファナシェヴィチ・サカリャンスキー先生との運命的な出会いがあったのです。
一人の人間としての姿が生き生きと伝わるオリガの文章や生きざまから、彼女の生涯がごくあたり前の生活であったことがわかります。まさに、その毎日毎日が偉業であったのです。(本書まえがきより)

【目次】
はじめに
1章 ライラックの花のもとで
生い立ちと黄金時代
希望を失った生活
母の思い出
幼い日々の思い出
革命記念日

2章 はじめての学校、とまどいの日々
村のおじさんから町のおじさんの所へ
親戚との別れ
オデッサ盲学校へ
オデッサ盲学校入学のころ
盲学校での貴重な経験

3章 盲ろう児のための学校―サカリャンスキー先生との出会い―
私のための学校「ハリコフ・クリニック学校」
はじめての勉強
ハリコフ・クリニック学校の教育方法―日常生活が子どもを育てる―
先生との散歩
オリガの通信手段
諸外国の研究者からの注目
青春の日々―学園と戦争と命と―

4章 研究者・教師としての活躍
再会の街、モスクワ
ソビエト社会が受け止めたオリガの成功

5章 オリガを支えた人々
サカリャンスキー先生
同志アレクサンドル・メシチェリャコフ
忘れがたき友、マキシム・ゴーリキー

6章 オリガによる内観の記録
自らを語り始めたオリガ
・触覚について
・振動感覚について
・全体的な感覚について
・まちがえやすい感覚
・温度感覚
・味覚
どのように部屋を知るかについて
どのようにして動物や人をイメージするかについてのオリガの手記
・白鳥(レヴェージ)
・らくだについてのイメージ
・ザーラとジマールについて
・なぜ私はある女の人について、彼女は美しいと思ったのか
・どのようにして私は人を知るかについて
・Lさんと植物園に行ったこと
・身辺自立について

解説
1 盲ろうの概念と盲ろう者のコミュニケーション手段について(千明弘美)
・盲ろうの概念について
・盲ろう者のコミュニケーション手段
2 ウクライナとロシアの盲ろう教育の歴史的概観(宮井清香)
・盲ろう教育史
・盲ろう児のための学校および研究所
・教育を受ける以前の盲ろう児の特徴
・盲ろう教育における主要な課題
3 オリガの詩から見えてくる彼女の生きざま(宮井清香)
・教材としての詩
・オリガが創作した詩
・オリガにとっての詩作の意味

資料
・ゴーリキーからの書簡(宮井清香/広瀬信雄 訳)
・オリガの年譜
・ウクライナとロシアの盲ろう教育史年譜

本書の参考文献
本書の基礎資料
おわりに

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