ヴィゴーツキー心理学 完全読本 「最近接発達の領域」と「内言」の概念を読み解く

ヴィゴーツキー心理学 完全読本 「最近接発達の領域」と「内言」の概念を読み解く
(う゛ぃごーつきーしんりがく:かんぜんどくほん:さいきんせつはったつのりょういきとないげんのがいねんをよみとく)
著者:中村和夫 著
出版社:新読書社
出版年:2004/12/1
ISBN:978-4-7880-4117-2
判型:A5判
頁数:98p

ヴィゴーツキー心理学理論の中心的概念である最近接発達の領域と内言の概念を、本質的な内容が明確になるように大変わかりやすく解説した本。テキストに最適。

目次


はじめに

第1部 最近接発達の領域(発達の最近接領域)の概念をめぐって

第1章 問題の設定
 1 「発達の最近接領域」か「最近接発達の領域」か
  (1)生じやすい誤解
  (2)「次に続く発達の領域」
 2 最近接発達の領域とは何か
  (1)マカーシーの研究
  (2)「心理周機能から心理内機能へ」
 3 独創性はどこにあるのか
  (1)「教育の主導性」の一般化された理解
  (2)学校教育における教授と高次知的機能の発達との関係

第2章 教授と最近接発達の領域と科学的概念の発達
 1 学校教育における教授の役割
  (1)教授の主導性
  (2)科学的知識の教授と科学的概念の発達
 2 子どもの科学的概念の内面的発達過程への注目
  (1)従来の二つの考え
  (2)従来の考えに対する批判

第3章 科学的概念の発達とは何が発達することなのか
 1 科学的概念が発達するとはどういうことか
  (1)総体としての科学的概念体系の発達
  (2)意識における自覚性と随意性の発達
 2 言語的思考の発達と記憶の文化的発達の年齢的なズレの意味
  (1)言語的思考の発達の三段階
  (2)記憶の文化的発達の三段階
  (3)記号の媒介過程それ自体の自覚と随意的な利用
 3 科学的概念の発達と言語的思考の自覚性・随意性
  (1)生活的概念と科学的概念
  (2)言語的思考の自覚性・随意性
 4 書き言葉の発達
  (1)ルーリヤらの調査研究
  (2)書き言葉の発達と自覚性・随意性の発達
   (a)話し言葉と書き言葉の違い
   (b)内言と書き言葉

第4章 結論
 1 教育の主導性という命題の真意
  (1)命題の真意の再確認
  (2)エリコーニンの正しい指摘
 2 生活的概念と科学的概念の統一的発達過程
  (1)科学的概念の内面的発達のメカニズム
  (2)心理機能全体の再編成 ― 自覚性と随意性の発達

第2部 内言の概念をめぐって

第1章 問題の設定
 1 内言と言語的思考の発達
  (1)複合的思考と概念的思考
  (2)概念的思考と自覚性・随意性の発達
  (3)概念的思考の発達と思春期の人格の発達
  (4)貝体的な個人の人格の探究へ
 2 内言の意味論へのアプローチ
  (1)内言と意識の小宇宙
  (2)内言の「意味」の存在形態とは

第2章 内言の「意味」の分析
 1 語の「意味」と語の意義
  (1)「意味」と意義の区別
  (2)「トマト」の意義と「意味」
  (3)意義と「意味」の相対的関係
 2 内言の意味論の特質
  (1)内言は凝縮された「意味」の塊
   (a)内言の述語主義
   (b)意義の「意味」化
  (2)意味論的単位の膠着と「意味」の作用
   (a) 膠着とは
   (b)意味論的単位の膠着
   (c)「意味」の作用

第3章 なぜ「意味」の作用が可能なのか―「意味」の存在形態の解明―
 1 内言の「意味」を構成する知的理解と情動的態度
  (1)「意味」と知性と感情の結びつき
  (2)『こおろぎと蟻』の「意味」分析
 2 意識における「意味」の存在形態としてのイメージ
  (1)同時的・全体的な存在としての思想と内言の「意味」
  (2)「意味」とイメージ
  (3)ヴィゴーツキーの場合
   (a)感情の内的表現としてのイメージ
   (b)知的機能の内的表現としてのイメージ
 3 イメージの運動と「意味」の作用
  (1)想像の創造的性格
  (2)想像の創造性と概念的思考との関係
  (3)感情の法則とイメージの自由な結合
  (4)感情と概念的思考の機能的システムとしての想像

第4章 まとめにかえて

文献

あとがき
販売価格 1,296円(本体1,200円、税96円)

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