季刊保育問題研究306号

  • 販売価格 880円(本体800円、税80円)

    季刊保育問題研究306号 2020.12
    (キカンホイクモンダイケンキュウ サンビャクロクゴウ)
    著者:全国保育問題研究協議会編集委員会 編
    出版社:新読書社
    発行:2020年12月25日
    頁数:180p
    ISBN 978-4-7880-2162-4

    特集:コロナに真向かう私たち
     新型コロナウィルス感染症の影響は、保育・子育てにも及んでいる。保育現場では細心の注意をはらい、園全体の入念な衛生管理や、外部との接触をできるだけ避けるなど厳しい対応に追われている。
     これまでの保育は「子ども主体の保育」や「子どもの成長・発達にふさわしい生活」を基本としてきた。仲間と触れあって遊ぶこと、互いの顔を寄せあって話すこと、会話しながら楽しく給食をたべること…これらは「三密」に該当するため、これまで通りの保育が行いにくい状況に悩んでいる園も多い。
     新型コロナへの対応で「新しい生活様式」のように「新しい保育様式」に取り組む必要に迫られている今、保育現場における新型コロナに関する悩みや課題とは何か、全国の現場ではどう対応しているのか、そして子どもの姿や保護者の変化など、各地現場での取り組みや有識者の見解を交え、保育と新型コロナに関する様々なことについて考える。


    目次
    巻頭言 コロナに真向かう私たち 丹野広子
    特集 コロナに真向かう私たち              
    ・希望を見出す 長瀬美子
    ・コロナ禍のなかでの「気づき」「試み」をこれからの保育に ‘COVID-X‘への創造力 川田学
    ・マスク・行事・子どもの感情 保育施設における新型コロナウィルス対策の疑問と理解のために 清水宜明
    ・新型コロナ禍とこれからのこども食堂 鴻巣麻里香
    ・発達につまずきがある子どもとの向き合い方 川上康則
    ・コロナ禍に意識したい事 コロナ禍で感じた保育園看護師の役割 高谷美由紀
    ・コロナウィルスと保育 羽田二郎
    ・(各地現場での取り組み)コロナ禍での日常保育と取り組み 吉住とし子
    ・(各地現場での取り組み)練馬区 私立幼稚園どんぐり山保育園のこれまでの対応と保育 高見亮平
    ・(各地現場での取り組み)コロナ禍で見えた 私たちが行事で大切にしていること 荒川弘子
    連載 
    ・図書案内「学び手はいかにアイデンティティを構築していくか」 塩崎美穂
    ・私のターニングポイント たんぽぽ文庫誕生の体験から教わったこと 赤沼陽子
    ・全国保問研部会めぐり ある日の文学部会 櫻井清美
    ・子ども美術館 明日はどんなお話が聞けるかな 大久保里香
    ・視点・観点・みいつけた 本誌304号を読んで 藤波陽子
    ・全国集会瓦版 新しくも変わらない全国集会 長濱恵
    ・特別論文 新自由主義改革と子育て世帯 後藤道夫
    ・投稿 畑谷光代―その人と保育実践 その2 宍戸健夫
    ・投稿 2020年7月熊本豪雨 自然と折り合いながらつくる里山保育 宮里六郎・上原真由紀
    ・事務局便り 2019年度第三回常任委員会・代表者会議の報告 全国事務局
    ・声明 日本学術会議の任命拒否に関する声明 全国保問研常任委員会