内野健児の詩と教育 明星学園の自由とともに
宮下今日子 著
A5判 294頁 並製
ISBN978-4-7880-9128-3 C0023
2025/2/14 発行
内野健児という一人の国語科教師に光を当て、大正末から戦争へと向かう自由を制限された時代になお、理想を求めた教育者たちがいたことを蘇らせる。植民地朝鮮での交流と葛藤が大正新教育への一つの流れを作っているという発見は大きい。単なる学園史としてだけではなく、日本教育史を考えるうえでも貴重な記録であり、現代社会の抱える課題をふまえた、新しい教育への提言ともなっている。
目次
序章 内野健児先生のお墓参り
�� 内野健児の朝鮮体験
1.生い立ち
2.大田に着いて
3.教師の横顔
4.文芸雑誌『耕人』の発行
5.詩集『土墻(どしょう)に描く』と発禁処分
6.恋と革命の幕開け
7.教え子、中島敦と湯浅克衛
8.『亜細亜詩脈』の発行と朝鮮追放
�玉誓嘘惘爐龍技媚�代
9.はじめましての明星学園
10.赤井米吉の教育観―「ドルトン・プラン」
11.赤井米吉と朝鮮
12.いよいよ明星学園に勤務
13.『星雲時代』から見る学園生活
14.明星学園はなぜ誕生したのか
15.忍び寄る軍靴の音
16.垣間見る内野の教育観
17.プロレタリア詩人、ついに検挙
18.戦時下の内野と生徒たち
�契鏝總瓠垢量誓嘘惘�
19.戦前の明星学園を検証
20.『星雲時代』の復活
21.加藤哲太郎(1)―私は貝になりたい
22.加藤哲太郎(2)―明星学園礼賛
終章 あとがきにかえて
著者紹介
宮下今日子(みやしたきょうこ)
明星学園の小、中、高で学ぶ。43回卒業生。早稲田大学教育学部国語国文科卒業後、法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了(小田切秀雄研究室)。1991年より、日本植民地期の研究誌『朱夏』を自社出版(せらび書房)。「日本人の南方経験」(『朱夏』所収) 、「金子光晴の同行者、森三千代」(『越境する視線〜とらえ直すアジア・太平洋』所収)ほか。ライターとして介護や地域コミュニティの記事を執筆している。
関連情報
2026年8月3日
詩人の石川逸子さんによる書評が、せらび書房さんのサイトに掲載されました。
2025年11月27日
著者の宮下今日子さんが明星学園で講演しました。